どんなに人生を適当に生きていても一人や二人ぐらい憧れを抱いてる人はいると思う(持論)
ちなみに俺が今まで生きてきた中で多大な影響を受けた人間は一人や二人なんかではない。
常に誰かしらの影響を受けまくった結果、今に至る。
憧れるということは自分もその人みたいになりたいと思うことと同義である。
なんならもう、その人そのものになりたい勢いである。
憧れには遺伝子レベルで影響を受けてしまう何かしらが絶対にある。
というわけで今回は憧れについて深堀りしていきたい。
憧れの正体に迫ってみる
そもそも憧れという感情はどこから湧いてくるのか?
俺も今までに散々色んな人に憧れてきたが、生きていれば自然と憧れという感情を抱いてしまうのが人間の性だし、俺に至っては生きる指標にしてしまっている。
憧れについては賛否両論あると思うが、個人的に自分の中の憧れメーターは自分にはないものに反応しやすく、自分にはないものほど針が機敏に振れる気がしている。
自分にはない圧倒的な実力の差を見せつけられることで俺の憧れメーターは過去に何回、振り切ったか分からない(軸ブレブレ)
憧れという感情の根源
人生の折り返しの地点にすら立ってない人間が何を語っているのやらという気持ちもわからなくもないが、人間という生き物は無意識のうちに自分にはない才能や自分にはできない成功を見ると魅了されてしまうように脳がプログラムされている気がする。
というのも人間であれば誰しもが一度は、お金持ちになりたいなんていう漠然とした憧れを抱きがちだと思うが、これは自分がお金を持っていないからこそ生まれる感情であり、お金を持っていればそんな感情は生まれない(多分)
このことから憧れの根源は自分にないものというのがお分かりいただけたであろうか(浅はか)
憧れと嫉妬の境界線
そんなわけで憧れは自分にはないものを欲しがる感情を表しているに違いないと思っているのだが、ここで重要なのがもし自分がお金持ちになりたいと思った場合にその感情が憧れなのか嫉妬なのかはしっかり吟味する必要がある。
手を伸ばしても伸ばしても届かないものに人は憧れてしまうが、その逆も然りである。
つまり手が届きそうにないものに憧れるし、手が届きそうなものに嫉妬する。
空中を自由自在に飛び回れる鳥に憧れることはあっても嫉妬することはないでしょ(絶妙な喩え)
憧れと嫉妬は紙一重
憧れと嫉妬は真逆の意味のように聞こえるが、一歩間違えると憧れで踏み止まらずに嫉妬へ発展してしまうし、その逆も有り得る。
憧れと嫉妬は表裏一体で、もし仮に同じ業界で成功を収めた人がエリートか落ちこぼれかで抱く感情なんて容易に変わる。
エリートだと思っていた人が成功した場合は「俺も頑張ろう!」とかになると思うが、落ちこぼれだと思っていた人が成功した場合は「なんであいつが?」みたいになると思う。
自分と同等もしくは下に見ている人ほど成功したときに嫉妬しやすく、自分にはない格別あるいは格上な能力を有している人には憧れてしまう。
つまり自分より遠い存在であるほど憧れるし、近い存在ほど嫉妬する。
先輩上司の成功には憧れるが、同期や後輩社員の成功には嫉妬するみたいな感じである。
憧れている時点で負けている
ここまで聞くと嫉妬が悪者扱いされているが、嫉妬はそこまで悪いものでもない。
むしろ憧れのがタチが悪いと感じている。
というのも憧れという言葉は響き的にキラキラしていて聞こえは良いが、そもそも憧れている時点で既に負けている。
憧れている時点で自分が持っていない格別もしくは格上な能力に惹かれてしまっている。
シンプルに「すげぇ~」と思ってしまった時点で越えられない壁を自分で作っているということに最近、気がついた。
憧れるという行為は終わらないマラソンを走らされているに等しい。
嫉妬という名の勘違い
嫉妬が良いものとされると憧れるだけ無駄かもしれないが、憧れから嫉妬に変わることだって十分あるし、憧れが嫉妬に変わることで理想が一気に現実化する。
つまり憧れから嫉妬に変わってから勝負である。
憧れている時点ではスタートラインにすら立っていない。
観客席で応援しているに過ぎない。
「俺にもできるんじゃね?」と思うことが憧れから抜け出す第一歩であり、俺自身もM-1の決勝戦に出場している芸人を憧れの的でなく嫉妬という色眼鏡で見るようになったのも、ここ最近の出来事である。
自身の成長や小さな成功体験で憧れから嫉妬に容易に変わる。
憧れは究極の背伸び
嫉妬する時点でワンチャン自分も同じようにできると本気で思っている。
そんな儚い勘違いが憧れから嫉妬への境界である。
俺が芸人になろうと思ったのも十中八九、可能性に満ち溢れたただの勘違いだと考察している。
嫉妬が才能を引き出す
芸人を志すようになってから「憧れてる芸人って誰?」という質問をよくされるが、憧れてる時点で自分では実現不可能なネタをやっているので、憧れの芸人みたいになるのは到底無理な話である。
憧れだけではいずれ壁にぶち当たるというのが俺の出した結論である。
憧れの芸人風にはなれるかもしれないが、そこには多少なりとも無理が生じるだけだと思う。
嫉妬は最高のエッセンス
個人的に芸人たる者、唯一無二というか己の持ち味を活かしてなんぼだと思うし、そこに人間性が加わることでネタがグッとおもしろくなる。
無理しても寄せても違和感を感じるだけなので、嫉妬している芸人を参考にしたほうがいい気がしている。
現時点でのネタの方向性に迷ったら嫉妬している芸人のネタをヒントにして、方向性だけでも定めるべきだろ思った。
嫉妬してしまう芸人こそが最高のエッセンス(自惚れ)
憧れと嫉妬をハッキリさせておく
というわけで今回は憧れについて深堀りしてみたが、憧れることほど地に足が着いてない夢見心地な状態は他にない気がした。
憧れの核心は自分が持ってない能力を欲しがる感情なので、これを抱いているうちはなかなか結果が出にくい。
極論ではあるが、嫉妬という自分も持ってる能力で自己実現した人に抱く感情を大事にしたほうが現実的で成功しやすいと思った次第である。
今、自分が抱いている心の状態が憧れなのか嫉妬なのかを精査することはやりたいことができることに変化するターニングポイントかもしれない。