近年、ながら聴きが日々のライフスタイルに組み込まれていて、すれ違う人のほとんどがイヤホンを装着している。
そんな現代社会においてラジオは最高のコンテンツであると個人的に思っている。
ちなみに俺がラジオにハマったのは社会人になってからで車のオーディオと自分のスマホがBluetoothが繋がることに感動していた頃である。
無線であれだけのめちゃくちゃクリアな音質を生み出すことに感動していたのに、音楽には目もくれずドライブのお供は専らラジオだった。
ラジオには計り知れない魅力がある。
というわけで今回はなぜ俺がラジオにハマってしまったのかを深掘りしていく。
テレビの裏側を知れる
これは俺に限った話かもしれないが、自分は三度の飯よりバラエティが好きである。
俺にとってバラエティは最高のご馳走であり、出演した番組の裏話や心境を聴くのが堪らなく好きという変態っぷりである。
俺が思うラジオの醍醐味はテレビには映らない事件や内面的な感情を聞けるところである。
番組の裏側で、実はこんなことが起きてたとか本当はこんな気持ちだったとかを聴くことでパーソナリティの人間性が垣間見れるのはラジオならでは。
たまに聴いていると「こんなこと言って大丈夫か?」と心配してしまうぐらいの本音を聞けるので、もはや垣間見れるを通り越して丸見えである。
これが純度100%の素のコンテンツである所以だと思う。
それをさらに耳だけで聞くという不自由さも良い。
そして本音には自然と感情が乗っかるので、もはや聞き応えしかない。
ウィキペディアの延長線に
ラジオの話から少し脱線するが、ラジオにハマる前の俺はウィキペディアの閲覧が趣味だった。
自分が気になる人は決まって芸人であり、テレビに出ている芸人の名前を検索して、ウィキペディアを読むというのが趣味というより習慣になっていた。
ウィキペディアでその人の略歴やエピソードを読み、どういう人間なのかをイメージして見ることでテレビが二度美味しくなる。
テレビの演者としての表面的な部分にウィキペディアの人間的な情報が加わることでテレビの見方は容易に変わるので、ウィキペディアはテレビの味を変える薬味的な存在だったのかもしれない。
個人的にテレビは台本的なおもしろさが優勢だが、ラジオは人間的なおもしろさが圧倒的。
テレビもラジオも人を知ることで二度美味しい感覚を一度に味わえるコンテンツになる。
だがラジオほど人間臭さ全開のコンテンツもそう多くはない。
人となりと物の見方の参考書
そもそもラジオは人に興味がないとハマることはないのではないかと思う。
なぜならラジオはパーソナリティの人間性や思考回路に触れることに興奮するぐらいの異常性がないと厳しいからである。
その点で俺は自分とは違った捉え方をする人に無意識に好奇心を抱いてしまう性分であり、何かをするときor何かをされたときにどう考えるか?どう感じるか?を知りたい欲が半端ではない。
それらを自分の心の中に取り込むことでその人のマインドが宿り、物事を多角的に見れるようになるのが堪らない。
そんな俺は変態的な人間オタクであり、今では色んなラジオに手を出してしまったことで、違った視点をいくつか持てるようになったが故に、優柔不断で一歩が出にくくなってしまったのは唯一の弊害かもしれない。
ラジオでパーソナルの人となりやものの見方を参考にし過ぎた末路である。
気づけば沼に嵌まっている
俺が聴いているラジオは専ら芸人がパーソナリティのラジオであり、芸人のラジオほど俺のハートを揺さぶるコンテンツは存在しないと思っている。
その理由が圧倒的な心理的距離の近さである。
これがラジオに沼る最大の原因だと思うが、日常的で誰にでも起こり得る出来事や日々の雑感を独自の切り口かつ心理描写を自然な会話というパッケージで包むことでリスナーの心をキャッチしてくる。
さらに扱うトークの内容が下ネタから人生哲学まで幅広いのも魅力である。
そんな多種多様なエピソードと自分の人生と照らし合わせをすることで生まれる妙な共通点がラジオにハマる最初のキッカケな気がしている。
妙な共通点を皮切りにそこから徐々に腑に落ちる部分が多くなったり信憑性が増していったりして、じわじわと心を侵食していく。気づけば沼に嵌まっているという状態。
深い共感や新たな着眼点に出会える
ラジオにハマっていく瞬間を説明すると「分かるなぁ…」から「分かるー!」に移行してしまう時(?)である。
これを言語化すると出来事の共感というより感情の共感である。
そっちのがトークに奥行きや深みが出るので圧倒的に聞き応えはある。
それに加えてパーソナリティのオリジナリティ溢れるトークにより「なるほど」や「たしかに」と思う場面が多くなり、物事や自意識に対する捉え方の幅が増えて、自身の発想力が刺激される。
気づけばラジオという沼にズブズブ嵌まっていて、抜け出せない状態が今である。
そしてそんな状態が心地良い。もうラジオなしでは生きていけない。
俺が思うラジオの醍醐味とは深い共感や新たな着眼点に触れることである(断言)逆にそれ以外ある?(挑発的)